【PIコース】6月第3週「雑草魂を受け取り直す」
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パブリック・イノベーションコース
「パブリックイノベーション」コース
PIコース6月第3週レポート
「雑草魂」を受け取り直す
AIとともに、自分の志を深める時間
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こんにちは。
ファシリテーターのアラキングです。
6月第3週目のPIコースは
これまでのZoomからGoogle Meetへ切り替えて、
初めて開催しました。
今回、オンライン環境をGoogle Meetに変更した理由の一つは、
これからPIコースの中で、キッズたちが生成AIをより活用しやすくしていきたいと考えたためです。
生成AIというと、「答えをすぐに出してくれる便利なもの」というイメージを持たれるかもしれません。
しかし、PIコースで大切にしたいのは、AIに答えを決めてもらうことではありません。
自分の考えを言葉にする。
まだ整理できていない思いに気づく。
別の見方を知る。
次に何を試すかを考える。
そんなふうに、自分の志やプロジェクトを深めるための対話相手として、AIを活用していきたいと考えています。
そのため、Googleのサービスと連携しやすく、Google Meetを使いながらNotebookLMなどの生成AIツールにも取り組みやすい環境へ切り替えました。
もちろん、AIが出した言葉を、そのまま正解として受け取ることはしません。
AIとの対話をきっかけに、
「自分はどう思うだろう?」
「本当に大切にしたいことは何だろう?」
「この方法で伝わるだろうか?」
「次は何を試してみようか?」
と、キッズ自身が考え直していくことを大切にしていきます。
Google Meetでの初回ということもあり、最初はカメラやチャット、資料の開き方などを一つずつ確認しながらのスタートとなりました。
端末によっては、Google MeetとAIツールを同時に開くことで動作が重くなる場面もありましたが、キッズたちはそれぞれの環境の中で工夫しながら参加してくれました。
前半では、最初にキッズたちと一緒に「雑草」をテーマにした動画を見ました。
ミラコラでは、目の前にある出来事を、そのまま決めつけずに受け取ることを大切にしています。
「本当にそうだろうか?」
「別の立場から見ると、どう見えるだろう?」
「表面だけでは見えない、大切なことがあるのではないか?」
自分にとって当たり前になっている見方を、一度立ち止まって見つめ直す。
その時間は、自分の志を深めたり、誰かや社会のために何ができるかを考えたりするうえでも、大切な出発点になります。
雑草というと、「踏まれても踏まれても立ち上がる」「強くてたくましい植物」といったイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
実際に、草や自然に関心を持っているキッズたちも含め、多くの子が「雑草魂」という言葉から、踏まれても立ち上がり続ける強さを思い浮かべていました。
しかし動画では、そのイメージを大きく受け取り直す話が紹介されました。
雑草にとって本当に大切なのは、ただ何度も立ち上がることではありません。
花を咲かせ、種を残し、次の世代へつないでいくことです。
だからこそ雑草は、踏まれそうなら低いところで花を咲かせたり、草を刈る人の動きを利用して種を遠くへ飛ばしたりします。
また、すべての種が同じ時期に芽を出すのではなく、それぞれが違うタイミングで芽を出し、予測できない変化に備えています。
強い相手と正面から戦い続けるのではなく、自分に合った方法を見つけながら、生き残るための工夫を重ねているのです。

動画を観た後、キッズたちからは、
「雑草魂は、踏まれても立ち上がることだと思っていた」
「花を咲かせて種を残すことが、本当は大事だと知って驚いた」
「人間が環境を変えても、それに合わせて生き方を変えているのがすごい」
といった感想が出てきました。
草や自然に関心を持っているキッズにとっても、すでに知っていると思っていた雑草の姿に、新しい見方があることは大きな発見だったようです。
環境をよく観る。
自分の得意を生かす。
その時々の状況に合わせて工夫する。
そして、本当に大切にしたいことを見失わない。
雑草の生き方には、ミラコラが大切にしている生き方のヒントがたくさんあります
雑草の動画を観た後は、それぞれが自分の志やプロジェクトを深めるために、AIとの対話に取り組みました。
今回も、一人ひとりが異なるテーマでAIと向き合っていました。
草や植物を使ったクレヨンづくりに取り組んでいるキッズは、実際に家で作ってみた結果をもとに、「色が出にくかったのはなぜだろう」「次はどんな草や材料を試してみようか」と考えていました。
野菜が苦手な人も食べてみたくなるお菓子を考えているキッズは、自分で考えてきたレシピをもとに、さらにどんな工夫ができるかを探っていました。
また、「いただきます」の心を伝えるカードゲームをつくっているキッズは、遊んでくれる人に、命や食べ物への感謝をどうすれば実感してもらえるかを考えていました。
大切なのは、AIからどんな答えが返ってきたかではありません。
AIから返ってきた言葉を受けて、キッズ自身が何を考えたか。
「それは少し違う」と感じたのか。
「この場合はどうだろう」と問い返したのか。
「実際に試してみよう」と思えたのか。
そこにこそ、AIを活用する意味があります。
AIは、もっともらしい言葉を返してくることもあります。
しかし、伝えた情報が少なければ、見当違いな返答をすることもあります。
だからこそ、AIに任せきりにするのではなく、自分の経験や思いをもとに対話することが必要になります。
自分で見て、感じて、調べて、試してきた経験があるからこそ、AIに対しても、
「私はこう思う」
「でも、この場合はどうだろう?」
「実際にやってみたら、うまくいかなかった」
と、自分の言葉で問い返すことができます。

最後にファシリテーターの山さんから、AIを使ううえで大切にしたいことが共有されました。
AIが言ったことを、そのまま答えにしないこと。
AIとの対話で生まれた気づきを、家族や仲間との対話にもつなげていくこと。
そして、AIに相談するだけで終わらせず、自分でも調べたり、試したり、行動したりすることです。
AIを使うことで、子どもたちが考えなくなるのではありません。
むしろ、AIをよりよく使うためには、自分で考え、経験し、行動する力が必要になります。
これからの時代、AIは子どもたちにとって、ますます身近な存在になっていくと思います。
だからこそミラコラでは、AIを怖がらず、かといって頼り切りにもならず、自分の考えや志を深めるために使いこなす力を、キッズたちと一緒に育てていきたいと考えています。
ご家庭でも、
「AIに何を聞いたの?」
「どんなことを言われたの?」
「それを聞いて、自分はどう思った?」
「次は何を試してみたい?」
と声をかけていただけたら嬉しいです。
AIとのやり取りそのものよりも、その後にキッズが何を感じ、何を考え、どんな一歩を選ぶのか。
そこにこそ、PIコースで大切にしたい学びがあります。
次回までの間も、キッズたちはそれぞれのテーマで、AIとの対話や小さな実践を重ねていきます。
次に会う時には、
「こんなことを試してみた」
「ここがうまくいかなかった」
「だから、次はこうしてみたい」
という報告を聞けることを、楽しみにしています。
