【PIコース】7月第2週目「答えのない問いと向き合い、自分の次の一歩を決める」
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パブリック・イノベーションコース
「パブリックイノベーション」コース
PIコース7月第2週レポート
答えのない問いと向き合い、
自分の次の一歩を決める
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こんにちは!
ミラコラPIコースのアラキングです。
7月11日に開催したPIコースの様子をレポートします!

今回のPIコースでは、まず、少し難しく、簡単には答えの出ないテーマについて、みんなで考えるところから始めました。
今回、キッズたちと一緒に見たのは、戦争や防衛産業、
そして名古屋の歴史について取り上げた映像です。
戦時中、名古屋には航空機や兵器をつくる軍需工場が数多く集まっていました。
そのため、名古屋は空襲の大きな標的となり、多くの人の命が失われました。
そして現在も、名古屋やその周辺には、
航空機やミサイルなどの防衛装備品に関わる企業が集まっています。
映像では、もともと自動車や建築関係の製品をつくっていた企業が、
自社の技術を生かすために防衛産業へ参入した事例も紹介されていました。
また、人の命を救うためにつくられたドローンが、
現在は防衛の分野でも活用されているという事例もありました。
「武器をつくることはよいのか、悪いのか」
「国や人を守るためには、防衛力が必要なのか」
「そこで働く人たちの生活や、企業が持つ技術をどう考えるのか」
どれも、単純に一つの答えを出せる問題ではありません。
映像を見たそういちくんは、
「日本は、あまり戦争をしない国だと思っていたけれど、思っていたよりもミサイルなどの軍事に関係するものをつくっている会社が多くて驚いた」
と話してくれました。
りーちゃんも、名古屋周辺でミサイルなどがつくられていることを知り、驚いた様子でした。
戦争というと、日本で暮らしていれば、遠い国や昔の出来事のように感じてしまうことがあります。
しかし、自分たちが暮らす地域に関係する歴史や、現在の企業の動きを知ることで、決して自分たちと無関係な問題ではないことに気づきます。
今回の映像を見て、すぐに自分の考えを言葉にできないキッズもいました。
「戦争はよくない」
一方で、
「自衛隊が私たちを守ってくれている面もある」
その両方が頭に浮かび、簡単には整理できなかったのだと思います。
でも、すぐに答えが出ないことは、決して悪いことではありません。
分からないからこそ、立ち止まって考える。
違う立場や背景について、もう少し調べてみる。
それも、答えのない問いに向き合うための大切な姿勢です。
防衛を強くするのか、しないのか。
武器をつくるのか、つくらないのか。
どちらか一方を選ぶだけでは、解決できない問題もあります。
そこで、私がキッズたちに強調したのが
ミラコラ思考法の一つである「ABCZ思考」です。
AかBかの二択で終わるのではなく、両方の立場や背景を受け止めながら、C案や、さらにその先の可能性としてZを考えていこうとする思考法です。
今回であれば、
「どうすれば、そもそも武器を必要としない社会をつくれるのだろう?」
という問いも考えられます。
もちろん、すぐに答えが見つかるわけではありません。

それでも、自分たちがつくりたい未来について考え続け、小さな行動を積み重ねていくことが、パブリック・イノベーターとしての一歩になるのだと思います。
後半は、キッズ一人ひとりが自分のプロジェクトを進める時間です。
前回から使い始めた、PIコースの相談AI「ゴリ相」も活用しながら、
「自分は何を調べたいのか」
「次にどんなことを試してみたいのか」
「発表までに、何を進める必要があるのか」
をそれぞれ考えました。
AIにすべてを決めてもらうのではありません。
AIとの対話をきっかけに、自分の考えを整理し、やることが見えたら、実際の行動へ移していきます。
そういちくんは、雑草を使ったクレヨンづくりを進めています。
今回の調査を通して、
「雑草には利点がたくさんある」
ということに気づきました。
野菜を使ったクレヨンはすでにありますが、雑草を使ったクレヨンについては、まだ分からないことがたくさんあります。
葉っぱでも十分に色が出るのか。
花の方が色素を取り出しやすいのか。
野菜の場合も、実を使っているのか、葉を使っているのか。
調べるだけではなく、夏休みには実際に雑草を採取し、クレヨンづくりに挑戦する予定です。
そのためには、材料となる蜜蝋を入手する必要があります。
自分でできることと、大人に協力してもらうことを整理しながら、実験に向けて準備を進めていきます。
ゆいねちゃんは、動物をテーマにした絵本づくりを進めています。
今回、
「絵本を完成させるためには、もっと計画的に進めないといけない」
と気づきました。
次のPIコースまでに、絵と文章をすべて完成させることを目標にしています。
りなぞも、絵本の制作を進めています。
現在は絵コンテをつくっている段階で、7月中の完成を目指します。
イベントなどで周囲の人から意見をもらう機会もありましたが、すべての意見に振り回されるのではなく、自分が本当に必要だと思うものを選びながら作品を磨いていきます。
ももちゃんは、4コマ漫画につかう野菜のキャラクターデザインを考えています。
実際に描き始めてみると、
「結構時間がかかる」
ということに気づきました。
次回までに、まずは野菜キャラクターの大まかなデザインを決め、できれば色塗りまで進めます。
「天才だから一人で頑張れる!」
という、ももちゃんらしい力強い宣言もありました!
ちーちゃんは、自然農法で野菜を育て、その野菜をスイーツにして、
野菜が苦手な子に届けたいと考えています。
これまでは、ピーマンを使ったムースのレシピを考えてきました。
次は、実際に野菜を植えて育てたいと考えています。
ただし、野菜にはそれぞれ育てるのに適した季節があります。
これから、今の時期から育てられる野菜を調べ、育てる場所や方法を考えていきます。
Koukiくんは、キットパスを使った美術活動に取り組んでいます。
これまではアクリルボードに描いていましたが、
「家の窓に描いてみたら面白いのではないか」
と考え、窓をキャンバスにして制作を始めました。
今回描いているのは、夏らしいラムネの絵です。
AIにも絵のアイデアを相談しながら、自分の発想を広げています。
振り返りでは、今日か明日までにラムネの絵を完成させると決めました。
自分で思いついたアイデアにAIの力も加えながら、新しい表現に挑戦しています。
ふみちゃんは、
「みんなが笑顔で明るく助け合える世界にしたい」
という志をかかげています。
そのために、現在、友達が困っていたり、悩んでいたりする時に、自分に何ができるかを考えています。
今回決めた行動は、
「笑顔で自分から挨拶すること」
そして、
「友達の話を、うんうんとうなずきながら聞くこと」
です。
大きなイベントや作品を作ることだけが、プロジェクトではありません。
目の前にいる人との接し方を少し変えることも、誰かの笑顔につながる大切な実践です。
7月中、学校生活の中で挑戦していきます。
さくちゃんは、木工動物園の活動から、木工に関わる会社を紹介するホームページを作ろうとしています。
今回気づいたのは、
「ホームページに載ってほしい人や会社を、まず決めないといけない」
ということでした。
そこで、7月中に掲載したい会社を調べて決めることにしました。
ただ、自分の知っている会社だけでは限りがあります。
振り返りには、
「山さんに、木工のことをやっている会社を教えてほしい」
と書いてくれました。
誰かに頼ることも、プロジェクトを進めるための大切な力です。
これから一緒に会社を探していきます。
こうきくんは今、人の得意を見つけ、その力を伸ばせる勉強や仕事について考えています。
今回は、数学が好きな友達を例に考えました。
ただ「数学が好き」といっても、
方程式が好きなのか。
確率が好きなのか。
計算することが好きなのか。
答えを見つけることが好きなのか。
好きな理由は、人によって違います。
こうきくんは、得意を見つけるためには、その人が「何を好きなのか」を細かく見ていく必要があると気づきました。
夏休み中に、友達が数学のどの部分を好きなのかを調べ、その人の性格や人柄も考えながら、どのような仕事が合いそうかを考えてみます。
一人ひとりの力を生かすために、相手をよく見ることから始めています。
りーちゃんは現在、
「なぜ人は誹謗中傷や悪口を言ってしまうのか」
という問いを深めています。
今回は、SNSがなかった昔にも、誹謗中傷のような行動があったのかを調べました。
その結果、悪口や、相手の名誉を傷つける行動は、昔から存在していたことが分かりました。
次は、そのことを家族に伝え、
「昔から悪口があったことについて、みんなはどう思う?」
と意見を聞いてみます。
調べたことだけで結論を出すのではなく、周囲の人の考えにも耳を傾けながら、自分の考えを作ろうとしています。

今回の振り返りでは、キッズたちに、次の行動の期限も決めてもらいました。
- 今日か明日までに行うこと
- 次のPIコースまでに行うこと
- 7月中に行うこと
- 夏休み中に行うこと
期限はそれぞれ違いますが、
「いつかやりたい」
ではなく、
「いつまでにやるか」
を考えることで、プロジェクトは少しずつ現実のものになっていきます。
また、一人ですべてを抱える必要もありません。
- 材料を準備してもらう
- 詳しい人を紹介してもらう
- 一緒に調べてもらう
- 分からなくなったら相談する
人の力を借りながら進めることも、大切なプロジェクトの進め方です。

戦争や平和について考えることも、雑草からクレヨンを作ることも、友達の話を丁寧に聞くことも、一見すると別々の活動に見えます。
けれど、どの活動にも共通していることがあります。
それは、
「どんな社会になってほしいのか」
「そのために、自分は何ができるのか」
を考えているということです。
答えのない問いに向き合っても、すぐに正しい答えが見つかるとは限りません。
それでも、今の自分にできる次の一歩を決めることはできます。
夏休みを迎えるこれからの時期。
キッズたちが決めた一歩が、どのような新しい発見や出会いにつながっていくのか、楽しみにしながら伴走していきたいと思います。
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