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202149

【家庭で実践!ミラコラ的キャリア教育のススメ vol.64】見えない制約へのとらわれ

小学生である今から行うキャリア教育!
ミラコラで「現実をよく観る力」と「未来をつくる力」を育もう!

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【家庭で実践!ミラコラ的キャリア教育のススメ vol.64

     見えない制約へのとらわれ

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みなさま、いつもありがとうございます。

ミラコラ山田です。

 

今回はあるミラコラキッズの親御さんが

中学受験に関するレポートを書いてくれましたので

ご紹介したいと思います

 

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「なぜ中学受験をしたのか?」という問いに対しては

「わが子に合った教育を受けさせるため」

という答えが多いそうです。

 

それをもう少し掘り下げていくと、

「同じレベルの生徒のいる環境に置きたい」

「高校受験の時に内申点で不公平がないように」

など、必ずしも

「将来高いレベルの大学に入る」

という志の高い理由だけではないようです。

 

さて、私がここで感じたことは、

1.親が早い段階で育児に答えを出したい(安心したい)

2.早い段階から子どもは自分の可能性を最適化されている

という懸念です。

 

1.については、私たちはバブルを肌で知っている最後の世代であり、

失われた20年の苦しみをモロに受けて来た世代だからだと考えます。

だからこそ早めに決着を付けたいと切に願うのではないでしょうか?

しかし、当たり前ですが、決着を付けられるのは親の気持ちだけで、

子どもたちは自分の意思や考えにまだ気づかない段階でそれが起こります。

 

2.はそれにより、もっといろいろな経験を経てたくさんの人に出会って

自分を確立していくはずなのに、

それを狭めて12歳時点の最適化により生きていくことになるのです。

 

話は少し変わりますが、

東京大学にに入学する学生の5割が首都圏出身です。

また女子学生数は2割です。

つまり、首都圏在住で中学受験を制し

中高一貫校で高いレベルの教育を受けた男子が

東京大学の中には割合的に多いと考えることができるんです。

最近は東大→官僚ということも薄れているようですが、

そういう子たちが未来の日本を担う可能性は高いでしょう。

でも彼らは無菌室で育ったリアリティのない人柄かもしれません。

 

私の小学校の友達にも中学受験をして麻布→東大に行った子がいます。

彼は本当に人柄が良くて、子どもの頃から変わらない真っ直ぐな

性格で今でも私たち同級生の中では親しみを持たれています。

でも彼は官僚にも弁護士も目指さなかったそうです。

麻布→東大を当然の道と思って歩んで来たけど、

就職を考えた時に違和感があったそうです。

 

表面的に見れば、落ちこぼれに見えるかもしれん。

それでも彼が自分でした初めての選択だったと話していました。

私たちは友達なので、全く彼を否定することはありません。

むしろ人間らしくて彼のことをますます好きになりました。

 

ミラコラは

AIがする予測や最適化ではなく、

人間らしい想像力、人の痛みや喜びを育むところなのだろう

と確信しています。

今の子どもたちは大変だな、と思います。

早い時期に自分の将来を決めなきゃいけなくて。

でも親はもっと迷っているのかもしれません。

ミラコラは子どもを通して大人も気付きを得られる場に

ますます進化していくことが求められているな、

と最近つくづく思います。

 

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素晴らしい考察ですね!

とても嬉しいレポートです。

 

おっしゃる通り

子どもたちは「見えない制約」の中で窮屈に生きているのかもしれませんね。

自分の将来なんて今決める必要もなく

誰も「決めろ」なんて言ってないのに

決めなくちゃいけない雰囲気がある

 

「夢=将来なりたい職業」という定義のもと

「夢を持たなきゃいけない」というような

見えないプレッシャーがまだまだある

 

今決める必要なんかないのにね

 

むしろ今決めることが「とらわれ」になって

可能性を狭める恐れもあるのにね

 

 

このような私たち大人の

何気ない一挙手一投足が

子どもたちに「見えない制約」を与えているのかもしれないですね

 

 

ミラコラは

AIがする予測や最適化ではなく、

人間らしい想像力、人の痛みや喜びを育むところ

 

親御さんがおっしゃっていただいたとおりです

 

どんな環境に置かれようと

どんな選択をしようと

世の中がどう変わろうと

 

みんなに喜ばれてお役に立って生きていきたい

 

「現実をよく観る力」と「未来をつくる力」

 

 

もちろん私たち大人も!

いや私たち大人こそ!

これら力を育んでいく必要があるのかもしれません

 

ミラコラはこれからも

子どもたちと一緒にはぐくんでいきたいと思っています。

 

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