ワンデー授業

2026103

【ミラコラ天六】キッズマネーコース9月レポート

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ミラコラ天六「9月度 キッズマネーコース」レポート

商売を通して学ぶ、「アイデアを育てる」ということ

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みなさん、こんにちは

ファシリテーターのアラキングです。

 

今回は、9月の第四週日曜に行われたミラコラ天六のワンデー授業のレポートを書こうと思います。

この日は、体験キッズが2名参加してくれていました。

天六のキッズたちが取り組んでいたのはミラコラ天六オリジナルの「キッズマネーコース」です。

ちょうど11月8日に行われるざこばの朝市の出店に向けて、どんなお店にしていくのかを考えていく授業でした。

https://www.instagram.com/zakobanoasaichi/

 

今回のテーマは、「育てる力」。

最初に聞いたときは、お金を育てるとか、商売を育てるとか、そういう意味かなと思っていました。

でも、授業を見ていて一番印象に残ったのは、

アイデアそのものを、どう育てていくか

ということでした。

 

 

「いい商品」より先に、「誰に届ける?」

 

子どもたちが商売を考える。

そう聞くと、

「何を売る?」
「いくらで売る?」
「どうやったら儲かる?」

そんな話から始まりそうですよね。

 

でも、今回の授業はそこから始まりませんでした。

まず考えたのは、

「そもそも、どんな場所なのか?」
「どんな人が来るのか?」
「何を楽しみに来ているのか?」
「どんなことで困っているのか?」

ということ。

つまり、商品を考える前に、まず相手を見るところから始まっていました。

これが、見ていてすごく面白かったです。

「魚が好きな人」
「家族で来る人」
「近所の人」
「何か面白い体験を求めて来る人」

など、いろんなお客さんの姿を想像していく。

そして、

「じゃあ、自分たちは誰に届けたいんだろう?」

と考えていきます。

ここで大切なのは、
「いい商品を考えよう」ではなく、

「誰にとっていい商品なのか」を考えること。

この順番なんですよね。

さらに考えていくと、

「待ち時間が長いと、子どもは飽きるかもしれない」
「子どもが喜んでも、お金を払うのは親かもしれない」
「魚が好きでも、食べ方によって好き嫌いが違う」

など、少しずつ相手の姿が具体的になっていきます。

 

 

「やりたい!」だけでも、「売れそう!」だけでもない

 

ここが、すごく大事だと思いました。

自分が「これをやりたい!」と思うことと、
相手が「これが欲しい!」と思うことは、
必ずしも同じではありません。

でも逆に、

相手のニーズばかり気にして、
自分たちがまったくワクワクしないものをやっても、
きっといい商売にはならない。

今回の授業では、

「自分がやってみたいこと」
と
「相手が喜ぶこと」

その両方をずっと行ったり来たりしていました。

 

しかも、今回のワンデー授業の中では

・自分たちがやってみたいか
・お客さんが喜ぶか
・安全にできるか
・商売として成り立つか

という4つの条件も大切にしていこうという話が天六のファシリテーター・坂根ちゃんから出ていました。

「楽しそうだからやる」だけでもない。

「売れそうだからやる」だけでもない。

いくつもの視点を行ったり来たりしながら、
アイデアを少しずつ育てていく。

そんな授業になっていました。

 

 

変なアイデア、大歓迎!

 

午後になると、今度はアイデアを一気に広げていきます。

ここでは、

「無理はまだ言わない」
「変なアイデア大歓迎」

というルールで、とにかくたくさん出していく。

これも大事だと思いました。

最初から現実的なことだけを考えていたら、
出てくるのは「それっぽい答え」ばかりになります。

「そんなのできるの?」
「それ、売れるの?」

ということはいったん置いておいて、
まずは思い切り広げる。

キッズたちからも、
食べ物だけではなく、体験型のものや遊びのアイデアなど、
いろいろな案が次々と出てきました。

特にうれしかったのは、体験参加の2名のキッズたちが積極的に意見を出してくれたことと、

これまで何度か会ったことがあるキッズたちも自然に意見を出していたことです。

以前会った時は、ほとんどしゃべらなかったキッズが、今回は自然に自分の意見を出していて、「短い期間でめっちゃ成長してるなあ」と感心しました。

 

大人が最初から「これは無理」と切ってしまったら、
たぶん出てこなかったようなものもたくさんあります。

この「まず広げる」という時間があるからこそ、
次の段階が面白くなっていくんだと思います。

 

現実を知ると、アイデアはもっと面白くなる

 

思い切り広げたあとは、
今度は現実を見ていきます。

「それって安全にできる?」
「準備にどれくらいかかる?」
「お客さんを待たせすぎない?」
「ちゃんと利益は出る?」
「本当に自分たちもやってみたい?」

そんな問いを重ねながら、
一度出したアイデアを少しずつ見直していきました。

ここまで見ていて、僕は、

「アイデアを出す力」と「アイデアを育てる力」は、やっぱり違うんだな

と感じました。

思いつくこと自体は、案外できる。

でも、

「誰のため?」
「本当に喜んでもらえる?」
「安全?」
「ちゃんと成り立つ?」
「もっといい方法は?」

と問い続けながら、
最初のアイデアを少しずつ変えていく。

それが「育てる」ということなんだと思います。

そして面白いのは、
現実を知ることが、必ずしも「アイデアを小さくすること」ではないということ。

制約が見えてくるからこそ、

「じゃあ、こうしたら?」
「こっちのやり方ならできるかも」

と、また新しい発想が生まれる。

現実にぶつかることで、
アイデアがつまらなくなるのではなく、

むしろ、より具体的で、より面白いものに変わっていく。

そんな場面が何度もありました。

 

 

育てていたのは、商品だけじゃなかった

 

さらに、天六のワンデー授業は教室の中だけで完結するわけでもありません。

自分たちだけでは分からないことは、実際にその仕事をしている人や、その分野に詳しい人にも聞いてみようぜ、と天六のファシリテーター・坂根ちゃんはキッズたちに語っていました。

今回の授業の最初に、

アイデアを出して、
調べて、
試して、
失敗して、
聞いて、
直して、
また試す。

そんなサイクルの話がありました。

まさに、この一日でやっていたことそのものです。

商売というと、

「どうやったら売れるか」
「どうやったら儲かるか」

に目が向きがちです。

もちろん、それも大切です。

でも今回の授業を見ていて、

商売というのは、
自分のアイデアをそのまま押し出すことではなく、

相手を見て、現実を見て、また自分たちの思いに戻って、

何度も考え直しながら形にしていくこと

なのかもしれないなと思いました。

 

自分の「やってみたい!」も大切。

相手が何を求めているかも大切。

そして、実際にできるかという現実も大切。

そのどれか一つに寄りすぎるのではなく、

自分のアイデアと、相手のニーズと、現実の条件を行ったり来たりしながら、少しずつ形にしていく。

商売を通して育てていたのは、
商品そのものだけではなく、

「考え直す力」や「相手を見る力」、そして「アイデアを育てる力」

だったように思います。

 

そしてこれは、商売だけの話ではありません。

新しい企画をつくるときも、
誰かの困りごとを解決するときも、
社会に新しいものを生み出そうとするときも、

きっと同じ。

この先、天六のキッズたちのアイデアがどんなふうに育っていくのか。

その過程を、また見てみたいと思います。

 

 


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