【ミラコラ天王寺】9月ワンデー授業レポート
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ミラコラ天王寺「9月度 ワンデー授業」レポート
「聞く」から始まって、アイデアが動き出す
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みなさん、こんにちは
ファシリテーターのアラキングです。
9月第3週日曜に行われたミラコラ天王寺ワンデー授業に参加してきました。
普段の第3週では、ミラコラ神戸のサポートに入ることが多いので、こうして別の拠点のワンデー授業に一日入るのは、とても新鮮です。

今回のテーマは、
五力の渡邉さんと一緒に進める「ふらっと京都」へのお役立ち。
「ふらっと京都」は、高齢者や障害のある方、子ども連れの方などが、
「ここなら行けそう」
「ここなら安心して行けそう」
と思えるお店やサービスの情報を届けていく取り組みです。
ミラコラ名古屋では先月、「ふらっと京都」をテーマにしたワンデー授業が行われていました。
名古屋のキッズたちは、実際に「ふらっと京都」に関わるお店や活動者のみなさんへインタビューし、その人たちの思いや工夫を記事にまとめています。
▶ ミラコラ名古屋のワンデー授業の様子はこちら
ミラコラキャリア塾「8月度 ワンデー授業」 午後の部 株式会社五力 渡邉祐一社長 ~インタビューから記事を作ろう! ふらっと京都へのお役立ち~
その様子を見ていたので、
「天王寺のキッズたちは、このテーマをどう受け取るんだろう?」
と、私自身も楽しみにしながら参加しました。
そして一日を通して感じたのは、
人の話をしっかり「聞く」ことが、
そのまま次のアイデアの入口になるんだな、ということでした。

午前中は、午後の五力の渡邉さんへのインタビューに向けて、まずは練習です。
インタビュー相手は、天王寺のファシリテーター・ハッチ。
ただ、好きなことを自由に聞けばいいわけではありません。
最初に考えたのは、
「誰にこの記事を届けるのか?」
ということ。
その人は、どんなことを知りたいのか。
どんな悩みを持っているのか。
そのためには、ハッチに何を聞けばいいのか。
ここから質問を考えていきます。
インタビューというと、つい
「何を質問しよう?」
から考えたくなります。
でも、その前に、
「誰に、何を伝えたいのか」
を考える。
これは、午後のインタビューにもつながる大切な練習でした。
そして実際に始まってみると、キッズたちの質問が面白かったです。
用意した質問をそのまま聞くだけではなく、
「じゃあ、そんな時はどうするの?」
「それって、どういうこと?」
「初めて会った人とはどうやって仲良くなるの?」
と、ハッチの答えを聞きながら、次の質問が生まれていきます。

「聞く」というより、
対話しながら相手を知っていく。
そんな時間になっていました。

午後は、五力の渡邉さんとオンラインでつながりました。
まず聞かせてもらったのは、なぜ「ふらっと京都」を始めたのかということ。
五力の渡邉さんは、95歳のおばあさまと一緒に出かけた時の経験を話してくれました。
駅でエレベーターを探して、ホームの端から端まで歩く。
ようやくお店を見つけても、入口に段差がある。
中に入れたとしても、通路が狭い。
「じゃあ、次のお店にしようか」
そんなことが何度もあったそうです。
さらに、自分に子どもが生まれてからは、ベビーカーで入れるお店を探す難しさも実感するようになったと話していました。
行ってみたい。
でも、
「入れるかな?」
「迷惑にならないかな?」
「トイレは使えるかな?」
そんな「分からない」があるだけで、出かけることを諦めてしまう人もいる。
その不安を少しでも減らしたい。
そこから「ふらっと京都」が生まれています。
インタビューの中で、キッズの多くや私が特に印象に残った言葉があります。
「ハードは変えにくいけど、ハートは変えられる」
例えば、2階にあるお店に新しくエレベーターをつける。
これは、すぐにできることではありません。
すべての段差をなくすことも難しい。
でも、
子どもが少し騒いでも、
「大丈夫ですよ」
と言うことはできる。
離乳食を持ってきた人に、
「温めましょうか?」
と声をかけることもできる。
困っている人に、
「何かできることはありますか?」
と聞くこともできる。
設備そのものは、すぐには変えられない。
でも、
人の受け入れる気持ちは変えられる。
五力の渡邉さんは、「ふらっと京都」を通して、そんなお店や人が増えていくことを目指しています。

ここから、天王寺のキッズたちの発想が動き始めました。
「絵を描くのが得意なんですけど、何かお手伝いできることはありますか?」
そんな質問から、
「ポスターをつくったら?」
「マスコットキャラクターがあってもいいかも」
「ゲームにしたら伝わりやすいんじゃない?」
と、話が広がっていきます。
そして、
「心のバリアフリーをゲームで伝える」
というアイデアまで出てきました。
段差がある。
困っている人がいる。
そんな時に、
「声をかける」
「手伝う」
「受け入れる」
といった行動をカードにしたらどうだろう。
サイコロを使ったら?
HPをつけたら?
逆転できるルールがあったら面白いんじゃない?
気づけば、その場でカードゲームのプロトタイプを考え始めています。
「記事をつくる」というところからスタートしたのに、いつの間にか、
どうすればもっと楽しく伝えられるか
というところまで進んでいました。
ここで、改めてミラコラ名古屋のワンデー授業を思い出しました。
名古屋では、キッズたちが実際のお店や活動者のみなさんにインタビューし、
「何が大切なのか」
「どの話を記事にしたいのか」
を整理しながら、しっかりと記事に仕上げていました。
話を聞いて、
深掘りして、
整理して、
相手の魅力が伝わる形にする。
名古屋のキッズたちの「聞く力」と「まとめる力」が、とてもよく表れていました。

一方で、今回の天王寺では、
話を聞いたところから、
「自分の得意なことなら何ができる?」
「別の方法で伝えられない?」
「もっと面白くできない?」
と、どんどん新しい方向へ広がっていきました。
どちらが正解、ということではありません。
同じテーマでも、そこにいるキッズたちによって、受け取り方も、その先に生まれるものも違う。
そこがとても面白いなと感じました。
もちろん、一日中ずっと集中していたわけではありません(笑)。
途中で、
「何したらいいの?」
となることもあります。
別のことが気になったり、
集中が切れたり、
遊び始めたりもします。
特に低学年のキッズにとっては、一日のワンデー授業はかなり長い。
実際に、
「まだやりたいけど、ちょっと疲れた」
という様子もありました。
でも、そんな時も、
「何をしたらいいか分からない時はどうする?」
「誰かに聞けばいいんじゃない?」
「一人で難しかったら助けてもらっていいんじゃない?」
と、その場で起きていること自体を学びに変えていきます。
完成した成果物だけではなく、
迷って、聞いて、助けてもらって、また動き出す。
そんな時間も、ミラコラの学びなんだと思います。
今回のワンデー授業では、午前中から何度も、
「誰に、何を伝えたい?」
という問いが出てきました。
最初は記事づくりのための問いでした。
でも、五力の渡邉さんの話を聞いているうちに、
「自分なら何ができる?」
「自分の得意なことを使えないかな?」
「もっと楽しく伝える方法はないかな?」
という問いに変わっていきました。
人の話をしっかり聞く。
その人が何を大切にしているのかを知る。
すると、
自分の中にある「できること」と、相手の願いがつながる瞬間がある。
今回、天王寺のキッズたちを見ながら、そんなことを感じました。
「心のバリアフリー」を伝えるゲーム。
マスコットキャラクター。
記事づくり。
ここから、どんな形になっていくのかはまだ分かりません。
でも、
「やってみたい」が生まれたこと自体が、次の一歩。
この続きも、楽しみに見ていきたいと思います。

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