みなさん、この写真を見て、いったいどこかわかりますか?
これは、たいようの杜の中にある、古い井戸です。夏にはこの中に数匹のメダカがいて、娘が幼児教室の後にいつも覗きに行っていました。たいようの杜では、自然も子どもも大人も一体となって過ごしています。そこでは、知らない相手でも「こんにちは」という声が意識しなくても出てきて、何か懐かしい、不思議な場所です。子どもたちは森を走り回り、夏には泥だらけになって遊びます。時にはお年寄りのいる場所にいって手を振ったりお話ししたりします。裏の猪高緑地に行けば、ヤギやカタツムリに会ったり、袋いっぱいのどんぐりを拾ったりできます。
わたしは近所に住んでいますが、子どもの頃、この場所を知りませんでした。はじめてを訪れたのは、大人になって、子どもが生まれてからです。こんなに楽しい場所を子どもの時に知らなかったなんてちょっともったいなかったなと思います。
わたしはこの場所とそこで過ごす人たちの姿を忘れることがないと思います。未来に向かって残っていってほしい風景です。
Hiroki