晩秋 朝日を浴びる杁ヶ池

杁ヶ池のそばに住み、愛犬と散歩しながら杁ヶ池の四季を楽しんで12年。自然と共に暮らす有難さを日々かみしめる。ここ数年、夏になると菱で埋め尽くされ水面が見えなくなる杁ヶ池。何かが起きている。ほかっていいものなのか?菱の影響か、池の水深も年々浅くなる。いづれは池が消失するのではと、周辺住民の不安の声が漏れる。ただ秋になると、水面の菱が消え、カモが飛来し、池で遊ぶ。晩秋の朝、朝日を浴び輝くメタセコイアの木々、カモが水中にもぐってできる水面の波紋、池の周りを思い思いに散歩する人たち、いつまでもあり続けてほしいと願う。

日丸 美彦