代表ブログ

20191221

「良いことをしよう」ではないんだよ

「良いことをしよう」

「良い子になろう」

「良い子であろう」

 

という風潮がありますが

ここは少し気をつけないといけないなあと思ってます。

 

ここは一歩間違うと

「良い子にならなきゃいけない」

「良い子でないとダメだ」

 

と義務感、プレッシャーになってしまう恐れがあり

思いっきり逆効果に。。。

「良いこと」の押し付け

になってしまうのです

 

「良い子にならなきゃいけない」ではなく

「心の奥底にある良心が動き出す」ような

場づくり(きっかけづくり)が大切

 

 

それを改めて強く感じたお話を宮田運輸の宮田社長からお聞きしました。

 

以下、エピソードです。

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運送業の宮田運輸さんが行なっている

こどもミュージアムプロジェクトをご存知でしょうか?

http://www.kodomo-museum.jp

(ちなみに宮田運輸さんはミラコラのパートナー企業でもあります。 )

 

交通死亡事故を起こしてしまった宮田運輸の宮田社長は悩みに悩んだ。

「自分たちの仕事が凶器になる」

「もうこの仕事は辞めた方が良いのではないか。」

悩みに悩んだ宮田社長はある工事現場に書かれた「子どもの絵」からヒントを得た

 

そうだ!トラックの大きな壁面に

子どもが書いた絵をラッピングして街中を走れば!

「お父さん、今日も安全運転お願いね」と描かれたトラックを見れれば!

誰しもが安全運転を心がけるはず。

凶器でもあるトラックが交通安全のきっかけに変わる!

これが私たちの「命を落とした方への誠心誠意の償い」

 

この物語から生まれた

トラックを子どもの絵でラッピングして街中を走らせる

こどもミュージアムプロジェクトは

口コミで広がり、テレビなどのマスコミも取り上げ、

全国のみならず、中国やアメリカなどにも広がっていきました。

つい先日はこの物語が映画にもなりました。

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ドキュメンタリー映画「愛でいけるやん」

https://aideikeruyan.tokinotsukasa.com

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まずこのプロジェクトに興味を持つのは

運送会社の社長です。

興味を持った社長の多くが勘違いしてしまうそうです。

 

宮田社長!わかりました!

私の会社の全てのトラックに子どもの絵をラッピングします

全ドライバーにこのトラックを走らせるようにします

 

 

 

そんな時、宮田社長は必ずこう応答するそうです。

全員にやらせるのは辞めてください。

やりたい!と手を挙げたドライバーにだけ参画させてください

無理やりやらせても逆効果です。

そんなことをしても交通事故は無くなりません。

誰しもがこのラッピングトラックを見たら何かしら感じるものがあるはずです。

感じた時に、心の中でどのような変化が起こるのか?

心が動いたらどう行動したいのか?

「心の奥底の良心が動き出す」こと自体が大切なんです。

だから良心が動くまで私たちは待ち続けるんです。きっかけを与え続けるんです。

 

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宮田社長自体がここを大切にしているからこそ

こどもミュージアムプロジェクトが「本物の活動」として

自然に広がっていっているのでしょう。

 

この話をお聞きし

 

子どもの教育でも全く同じだ

と感じました。

 

どうも私たち大人は

「良いことをしよう」

「良い子になろう」

「良い子であろう」

と、良いことの押し付けをしてしまいがち

 

化学肥料や農薬を入れて無理やり野菜を育てようとするのと同じ。

 

キレイな花を見たらキレイだなあと思う心

困っている人がいたら助けたいと思う心

 

子どもたちは生まれた瞬間から「良心」を持っています。

そもそも「良心」を知っているのです。

 

良心が芽生える瞬間をじっくり観察すること

良心が芽生える瞬間に気づいてフィードバックすること

 

優しさに触れれば人は優しくなる

愛されるからこそ人を愛せるようになる

感謝されれば感謝できるようになる

 

 

子どもの教育にとってここが一番大切なポイントだと思っています。

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